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置き土産☆

Posted by とる☆ねこ on 20.2015 猫の話 4 comments 0 trackback
とる☆ねこです。

とんがりさんちのくりちゃんが、
闘病の末、亡くなりました。
とんがりさんのブログ日日是茫日

全てのものには、寿命があって、
いつかは、別れが来るのだけれど。

いざ、その時を迎えると、悲しくて、辛くて。
失う事への恐怖心が、判断を狂わせます。

そんな中、ちゃんと命と向き合った、
とんがりさん夫婦に、心からエールを送りたいと思います。


我が家でも、多くの猫たちを看取ってきましたが、
我が家には、「猫の置き土産」という考え方があるのです。

今いる猫たちが、亡くなっていった猫たちの、
まるで生まれ変わりのように、思えるときが…。

それは、彼らが遺していってくれた、
優しい置き土産のように、思えるときがあるのです。


真っ白な猫のKAZU、こと和子。
誰にでも愛想がよく、特に亭主の「本妻」でもありました。

ところがある日突然に体調を崩しだし、
病院で色々検査をしたものの、原因不明。

打つ手もなくどんどん衰弱していき、
約半年後、私の腕の中で、息を引き取りました。

「必ず生まれ変わって、うちに来てね!待ってるから!」
最後の瞬間、私はそう叫んでいました。


雉猫の金ちゃん、こと金太郎。
9キロ近い巨体で、わがままで、凶暴。

異変に気付いたのは、年の瀬12月。
仕事が忙しく、よく猫たちを見ていなかったのです。

そういえば数週間前、福に噛みついて、
怪我を負わせていました。

たぶんその時、歯を痛めたのでしょう。
食事が全く採れなくなったようでした。

多頭飼いをしていると、個々の食事の量がわからず、
気付いた時にはすでに、かなり痩せていました。

けれども凶暴な性格はそのまま。
病院に連れて行って、治療を受けるとなると、
また拘束帯で、縛られ続けることになります。

そこで、もう、自然に任せることを選びました。
柔らかい餌も与えてみましたが、一切食べようとしません。
大好物だった海苔にすら、反応しませんでした。

それでもトイレには、最後まで自分で行きました。
その為にベットから降りるのを失敗して、さかさまになり、
仮死状態になっていた事もありました。

「帰って来ーーい!!」と、何度か呼んだら、
何とかその時は戻ってきてくれました。

けれど程なく、最後の時がやってきました。
ちゃんと、亭主と私が傍にいるときでした。

眠りながら足を動かして、走っていました。
そのまま天国まで、駆け上がって逝きました。


猫その2、ことコタン。
生まれた時から偏食がひどく、食事に苦労しました。

ところが晩年、ボケてしまったせいか、
他の猫たちの餌まで食べて、吐いて戻すの繰り返し。

あるとき、猫風邪が我が家で蔓延してしてしまい、
他の猫たちは、薬を打ってもらえましたが、
コタンは老齢だったため、治療できないと言われました。

このまま一緒にしていたら、他の猫たちの風邪も治らない…。
苦渋の決断の上、隔離することにして、
一人階下で暮らすことになりました。

最初は寂しがって鳴いていましたが、
他の猫のストレスから解放されたのか、
猫風邪も少し治まって、長生きしました。

それでも、寂しい思いをさせてしまったことだけは、
まるで棘のように、心の中に刺さっています。


そして、姫は、まさしく和子の置き土産。
我が家に来た時から、亭主の「本妻」に収まりました。

愛想もよく、来客にも姿を見せに来ます。
「私、綺麗でしょ?」という態度は、和子そのものです。

福くんは、金ちゃんが亡くなった後、
海苔が大好物になりました。

それまで、見向きもしていなかったのに。
これもまた、金ちゃんの置き土産でしょうか。

茶々は、ペットショップから、猫風邪をひいたまま、
我が家にやってきました。

コタンは治してやれなかったけれど、
若い茶々は、すぐに治療することができました。

おまけに偏食もひどく、食べ物に苦労しています。
態度も似ていて、間違って名前を呼んでしまう程です。


命は、継がれ、繰り返されていく…。

猫たちの置き土産は、
それを教えてくれている様な気がしてなりません。


最後に、一番長い年月を一緒に暮らした、
27年生きた猫の記事を載せておきます。

彼女には命の基本のようなものを教えてもらいました。

執着しすぎないこと、悲しみ続けないこと。
なぜならそれは、彼女が絶対に望んでいないことだから。

「一緒に過ごした楽しい年月を、忘れないで。」
「私を、笑顔で思い出して!」

気付くのに、一年もかかってしまいましたが、
彼女の死が、私の現在の死生観を決定づけました。

これもまた、大きな置き土産だと思うのです。


27年生きた猫☆











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はじめ☆まちて

Posted by とる☆ねこ on 09.2013 猫の話 10 comments 0 trackback
とる☆ねこです。



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ぴょこっ!!

姫「じぇじぇじぇ~?!」




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初めまちて。チンチラの茶々と申ちまちゅ。

こちらには、ちゃまという正室がいらっちゃいまちゅので、

あたちは側室の茶々として、家族の一員となりまちた。


以後よろちく、お願いいたちまちゅ。


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お母ちゃまの、美しいお部屋にゲージを置いてもらい、

お母ちゃまと、一緒に天蓋付きのベッドで寝ていまちゅ。


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赤ちゃん帰り中の、姫おねえちゃま。


生後2ヶ月で、ペットショップに連れられてきて、

初めてお母ちゃまにだっこされた時は、びっくりちてちまいまちた。


でも、お母ちゃまはあたちを置いて、行ってちまいまちた。

「かわいいから、すぐ売れるに違いないわ。」そう、言い残ちて。


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赤ちゃん帰り中の、姫おねえちゃま。

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でもそれからあたちは、ゲージの中で暴れ回ったり、

だっこされたら変顔をちたりちて、不良仔猫を演じていました。


そして、ずっと、ずっと、待っていたのでちゅ。


お母ちゃまが、迎えに来てくれるのを。



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一ヶ月が過ぎた、7月20日。

やはりお母ちゃまは、来てくれまちた。


そして、ゲージの中のあたちを見つけて、こう言いました。


「げ、まだ、売れ残ってるやん!」

「値段もめちゃ下がってるし!」





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あたちのプライドは、少々傷つけられまちたけれども、

猫語の解る「友人H」さんの一言で、お母ちゃまは気づいてくだちゃいまちた。


初めてあったその日から…。


あたちが、この家に来ると、決めていた事を。




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え?誰が勝手に決めてんの?

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円脱になった、福おにいちゃま。



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福くん@endatunofuku             1時間

「やられたら、やりかえす!10倍返しだ!!」   

詳細を表示



こうして、我が家はまた元の五人家族に戻りました。


知らぬは、息子ばかりなり…。









豚姫成長期☆

Posted by とる☆ねこ on 23.2009 猫の話 10 comments 0 trackback
とる☆ねこです。

息子にレンタルしていたノートパソコン。
画面に縞模様が入って、鯨幕状態になりました。

もともと「J」の文字も吹っ飛んでいて、
爪で器用に打たないと、「じかん」が、「いかん」になってしまいます。

そこで思い切って、新しいノートを購入!

亭主に、設定やら、データの移行やらをお願いし、
そのついでに、過去の写真のデータを入れてもらいました。


と言うわけで、やっと念願の、
姫の成長記録公開です!



2008/4月 姫生後2ヶ月
於:リニューアル前の我が家のリビング
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うちにきてすぐの、姫


上の写真、真ん中をよく見てください。
ちっちゃい生き物が、真剣に相撲をみているでしょう?

私はこの頼りなげな後ろ姿に騙されて、
亭主の哀願を聞いてしまったのです。


雌猫=おとなしいという、安易な発想で…。
けれど1ヶ月もたたない間に、姫は本性を現しました。



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姫「それが、にゃにか?」


ティッシュは散らかすは、ゴミ箱はひっくり返すは、コードは噛むは。
おまけに、負けん気の強さは天下一品。


「凶暴」とかいて、「ひめ」と読む。



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猫2「にゃんだ、こいつ?」 


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今も昔も、進歩のない2匹


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猫2はこの頃、まだまだ甘噛みで、余裕たっぷり



2008/12月 姫生後10ヶ月
於:我が家のカウンター
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頭からしっぽの先まで、何センチあるのでしょうか


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姫「私、きれい?」 そ、それは、微妙~。


2009/8月 姫生後1年半
於:リニューアル後のリビング
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現在の豚、いえ、姫


テレビがちっちゃくなっちゃったわけではありません。
姫が、でっかくなっちゃったのです。



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姫「それが、にゃにか?」


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猫2「あー、やってられないにゃ」


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姫「にゃかましい!」 ばしっ!!


こうして姫は、亭主の寵愛を一身に浴びて、
どんどん巨大化して行くようです。


身体も、態度も、縄張りも。


まだまだ残暑が続きます。
みなさま、ご自愛くださいませ。












パンデ蚤ック☆

Posted by とる☆ねこ on 11.2008 猫の話 12 comments 0 trackback
とる☆ねこです。

愛する猫たちに異変が起きました。。
先週末から、やけに足を使って首を掻いていました。

一夏シャンプーしていなかったせいかな…。
そう思って、日曜日、3匹全部洗うことにしました。

「殺される~~~!!!」と泣き叫び、暴れまくる猫たちを押さえつけ、
首までお湯につからせて、シャンプーを振りかけ、ゴシゴシゴシゴシ!

3匹全部を拭き終わった頃は、疲れてぐったり。
猫たちも死ぬ気で抵抗したせいか、ぐったり。

綺麗になって、気持ちよくなっただろうと思いきや…。
翌日になっても、しきりと首を掻いています。


嫌な予感がしました。「蚤?」

でも、我が家は家の中だけで飼っているので、
外から貰ってくることは考えられません。

とりあえず嫌がる姫を押さえつけて、首回りを見てみました。
「黒い点」を、発見しました。それが…動いて…!!


ぎえーーーー!!蚤だー!!!

その瞬間、我が家は「パンデ蚤ック」に陥りました。


過去の恐ろしい思い出が蘇ってきました。
昔、一度、実家で蚤が猛烈に繁殖したことがあったのです。

当時は猫を外に出していたのと、
蚤取り粉もたいした威力はなかったのでしょう。

蚤は猫だけでなく人まで噛むようで、
おばあちゃん以外、家族全員が被害に遭いました。

家中で、蚤がぴょんぴょん飛び交い…。
バルサンを焚きまくってどうにかこうにか鎮圧した…そんな経験がありました。


もし今、我が家がそんなことになったら…考えただけでも恐ろしい!!
まずとりあえずは、元を立たねばなりません。

急遽、ネットで調べると、動物病院に良い蚤取り薬があるのだとか。
早速亭主に買いに行って貰いました。

まずは猫1で実験です。(ま、もう充分生きたし)
首の後ろに薬をたらしました。成功です!
続いて猫2,姫とたらしていきました。

さすがは最新の薬だけあって、その日のうちに効き目が現れて、
へろへろに死にかけた蚤が、いくつか猫の体から這い出てきました。

調べたところに寄ると、体温の高い子猫に集中するのだとか。
我が家もその通り、姫に集中していたようです。
他の猫からはほとんど発見出来ずでした。


亭主はその後、「蚤ほいほい」なるものを買ってきて、
私の部屋に設置しました。

私の部屋は絨毯張りで、おまけに猫のたまり場。
覚悟はしていましたが…。

3日間で、9匹のご遺体が…。(うぐっ!)

ここ数日は、椅子に座ると猫を膝に乗せて、
いわゆる、猿山の猿状態。

猫の体に蚤がいないか、丹念に調べ上げています。

薬の効果で収まったかのようですが、油断は禁物。
まだまだ卵が残っているかもしれません。

ここ暫くは、「黒点」との戦いです!

家の中を戦場と化さないためにも!
家中こまめに、掃除機とコロコロをかけまくっています。


このまま終息してくれるのでしょうか。それとも…。
我が家のパンデ蚤ックの、結末や如何に。

でも、一体、どこから来たのでしょう?!
油断は禁物と言う言葉を思い知らされました。


ごま粒まで蚤に見えてしまう後遺症が残りそうです…。
それと、何となく、体がむず痒い…。

読んだあなたも、痒くなる…痒くなる…。
















27年生きた猫☆

Posted by とる☆ねこ on 07.2008 猫の話 12 comments 0 trackback
とる☆ねこです。

今日は長くなります。お時間のあるときに読んで下さい。


彼女との出会いは、私が4歳の時でした。

彼女は、家族で行った料理屋の、調理場の奥で、
母猫のおっぱいに吸い付いて、一生懸命お乳を飲んでいました。

私は一目見た瞬間から彼女のことが大好きになって、
「この猫をお家に連れて帰る!!」そう、宣言していました。

父は犬は大好きだけれど、猫は大嫌い。
初めは家の中に入ることすら許されませんでした。

物置小屋での、二人の蜜月生活が始まりました。

ミルクに浸したパンを与えることから、それは始まりました。
毎日毎日、幼稚園から帰ったら私はすぐに物置小屋に入り、
いつまでも飽きることなく二人は遊んでいました。


すぐに彼女は成長して、外へも自由に外出するようになりました。
もの凄く強く、賢いハンターであることが、すぐに解ってきました。

天井裏で、がさごそ音がすると、彼女の出番です。
天井裏に派遣されて、見事音の正体をくわえて帰ってくるのです。

そうなると、父も彼女の存在を認めざるをえず、
彼女はめでたく家猫となりました。

子供も何度か身籠もりましたが、やはり強い猫だけあって、
繁殖力も凄く、彼女は手術を受けることになりました。

お腹に白い包帯を巻いて、彼女は病院から帰ってきました。


私が小学校に通うようになると、
彼女は私を途中まで送ってくれるようになりました。

帰りももちろん、私の通う道と、帰ってくる時間を良く知っていて、
よその家の塀の上や、ゴミ箱の上にちょこんと座り、出迎えてくれました。
それは私が高校を卒業する頃まで続きました。

彼女はより強く、より賢くなっていきました。

知らない人間が家に入ってくると、
物陰から飛び出して襲い、退散させたことも何度かありました。
「番猫なんて、初めて見たわ。」みんながそう言って驚きました。

我が家の鶏小屋を襲うイタチも、彼女の敵ではありませんでした。
嵐が明けた朝、私の部屋には長い大きなイタチの死体が転がっていました。

彼女は捕まえた獲物を、必ず私に見せに来ました。
そして、思い切り誇らしげに鳴いた後、ガリ、ガリ、ガリと食べ始めるのです。
でも、さすがにイタチは食べなかったようで、そのままの形で私の部屋に置いてありました。

どんな扉も、彼女は右手で軽く開けることが出来ました。
そんなに大きな猫ではありませんでしたが、強い力を持っていたのでしょう。
重いふすまを片手でからりと開ける猫を、私は彼女以外知りません。


私が高校生になった頃…。彼女にも少しずつ老いが見えてきました。

私が交換留学で海外にいる間、彼女は毎晩、一部屋ずつ扉の前で鳴いて、
家族に開けさせて、私がいないかどうか確認して回ったそうです。
夕方には家の門扉の上に座り、遅くまで私の帰りを待っていたそうです。

次に私が修学旅行で家を空けたとき…、
彼女は戦いに敗れて、酷い重症を負ってしまいました。

家族を誰も寄せ付けず、蜜月生活を過ごした物置小屋の中から出てきませんでした。
何とか引きずり出そうとしても、うなり声をあげて、小屋の隅に隠れてしまうのです。

私が帰って、名前を呼ぶと、驚くほど素直に出てきました。
顔は倍以上に腫れ上がり、下あごが折れて、歯が外に出てしまっていました。
大急ぎで抱き上げて、泣きながら病院に走りました。

医者も最初はさじを投げかけましたが、
見る見る元気になり、生命力の強さを見せつけてくれました。

でもそれ以来、彼女は一気に歳を取りました。
近所のボスではいられなくなったようでした。


私が社会人になってから、家を引っ越すことになりました。
もちろん一緒に連れて行くつもりをしていたのですが、
引っ越し作業に驚いたのか、姿を隠してしまいました。

いくら呼んでも、姿を現しません。
もう、一人で生きていけるような年ではありませんでした。

引っ越しが終わった後も、私は毎日仕事の帰りに元の自宅に寄って、彼女を捜し続けました。
写真をコピーして、あちこちに張って回りました。

数ヶ月がたったでしょうか。
いよいよ家が取り壊されることになってしまいました。
とうとう最後の最後だと心に決めて、元の家に探しに行き、
精一杯名前を呼びました。お願い、頼むから、出てきてと。

すると、夕暮れの塀の上に、小さな陰がひょっこり姿を現しました。
涙で姿がかすんで見えましたが、それは間違いなく、彼女でした。

私がそっと抱きしめると、今までの半分くらいに痩せて衰えていました。
私は二度と離すまいと、しっかりと両腕に彼女を抱いて家に帰りました。


数年たって、私の結婚が決まり、家探しを始めましたが、
猫を飼えるところは無く、実家に置いていくしか方法が見つかりませんでした。
でも彼女に会いに毎日実家に寄る日が続いたので、思い切って連れてくることにしました。

その時は既に歳を取っていて、彼女は素直に二度目の引っ越しを受け入れてくれました。
それに、鳴いたり騒いだりすることも、もう無くなっていました。

彼女は日長私たちの帰りを待って過ごす生活になりました。
日中はずっと寝ているようで、
夫婦二人と老猫との静かな暮らしが始まりました。

でも留守中一人で私たちの帰りを待っているのだと思うと、
いても立ってもいられなくなることがありました。

ある秋、、私自身病気をしたこともありましたが、
仕事から帰ってきたら、彼女が一人で冷たくなっている…。
そんなことを恐れて、私は仕事を辞める決心をしました。


そうこうするうちに、3度目の引っ越しになりました。

彼女は時折、歯肉炎で歯が痛み、食べ物を食べられなくなるようになってきました。
私は手を変え品を変え、彼女が食べられそうな物を探しました。

鯛の刺身を包丁で叩いて与えたり、トビウオの白身をほぐしてやったり。
好みまで似てくるのか、彼女も私の大好物の穴子が大好きで、
柔らかく焚いて、すりつぶしてやると、何とか食べてくれました。

スーパーで、彼女の食べられそうなものを探して歩く…。
それが私の日課となりました。
お陰で彼女も再び元気になり、食欲も戻ってきました。

そんな時、友人が海外のラリーに出ることになりました。
夢だった海外ラリーを、一度この目で見てみたい!
今なら彼女も元気だし、これが最後のチャンスかも知れない…。
そう思った私は、亭主に猫のことを頼んで、友人のサポートに行く事にしました。

友人にその事を伝えて、メンバーに加えて貰いました。
ところが、海外に行く手続きを進めていくうちに…
再び彼女は物を食べなくなってきたのです。

急激に弱っていき、とうとう一歩も歩けず、寝たきりになってしまいました。
私は迷惑を覚悟で、出発日の数日前に、友人に電話を入れ、
「ごめん、どうしても行けなくなった。本当にごめん!」そう言って電話を切りました。

その時、私の目の前を、彼女はスタスタと歩きだし、自ら食事を食べたのです。
そう、「仮病」だったのです。
私の断りの電話を、彼女はしっかりと聞いていたのでした。


その後、徐々に老いは彼女の体を蝕んでいって、排泄も自分で出来なくなってきました。
おしっこも、膀胱をそっと押してやり、ウンチも同じく手で取りだしてやるようになりました。

食欲不振も度重なるようになり、
病院で点滴を受ける事が多くなりました。

初めの頃は、一度点滴を打って貰うと、暫くは元気になり、
自分でご飯を食べられるように回復する。その繰り返しでした。

ところがとうとう、食べ物はおろか、水すら飲めなくなり、
毎日点滴で命を長らえる様になりました。
彼女の細い小さな手には、点滴の針が置かれるようになりました。


その頃から、私は何のためにこんな事を繰り返しているのか、
解らなくなってきました。

これは、彼女の意志なんだろうか。
もっと、私と一緒にいたいと思ってくれているだろうか。
それとも、こんな痛い目までして、生きていたくないと思っているだろうか。

ただ単に、私が彼女を失いたくない、私一人のエゴでしか無いのではないか。

そんな時、ある友人が「何馬鹿なことやってんだ!!」
そう言って叱ってくれました。


その後、私は病院に通うのを辞めました。

色々な物でスープを作って、スポイトで口に入れる。
すると、何とか喉を通してくれました。

でも、それも段々嫌がって…。

私の心は何度も揺れに揺れました。
病院に連れて行くべきなのか?
でも、もうこれ以上、彼女に痛い思いはさせたくない!

私は迷いを振り切って、ずっと彼女と一緒に過ごすことに決めました。


水も受け付けなくなってきました。
けれど強かった彼女は、それからも何日も生き続けました。

私が台所に立っていたとき、「にゃあ」と後ろから声がしました。
最後の力を振り絞って、私の顔を見上げていました。

私は彼女をしっかりと抱っこして、体をさすってやりました。
彼女は暫く苦しそうな呼吸を繰り返していましたが、
私の腕の中で、静かに息を引き取りました。


彼女と出会ってから、27年の月日が流れていました。


最後も、二人きりでした。


いままで、本当にありがとう!!
私を支え続けてくれて、本当にありがとう!

27年もの長い間、生きていてくれて、ありがとう!

日が落ちた暗い部屋の中で、
私は何度も何度も彼女の名前を呼び続けながら、
いつまでもいつまでも彼女を抱っこしたまま座っていました。


今も、私は穴子を一切食べません。
彼女の大好物を、私の分まで天国に持たせてやりました。


天国で、思う存分食べてね…と。












  

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